岩木先生とは / Dr.Masaya IWAKI

ありし日の表面解析室

研究基盤技術部とは
理化学研究所には戦前、100 人ものスタッフを擁する機器試作工場があった。実験機器や測定・分析機器の開発に高いレベルの技術をもつ専門家によって、科学研究の実績は確かに支えられていた。技術者と研究者がバランスよく協力し合って独自の測定機器を開発し、それがビジネスとして成り立っていたこともあった。研究を支えるしっかりした技術力なしに研究成果は生まれ得ない。伝統のある理研の技術を、いま中核となって支えているのが研究基盤技術部である。

本組織ではさまざまな実験装置や機器の開発および製作といったハード面の研究支援とともに、測定機器や分析装置につきもののソフトウエアについての支援、物質の分析や測定などのサービス、そして実験動物の管理やモデル動物の開発、放射性同位元素の管理など幅広い活動が行われている。

本組織には表面解析室が設けられ下記の活動が進められてきた。

表面解析室
Surface Characterization Division

表面改質と表面解析を絡み合わせた研究は,表面の高機能化,多機能化を達成するために重要な役割を担ってきた。当室では,イオン,電子,フォトンのスリービーム技術を利用して,様々な物質の表面解析に関する高度な支援,および研究を行っている。管理している共同利用機器はRBS,TEM,imaging ESCA,FE-AES,FE-SEM,AFM,レーザ顕微鏡,Raman,ICP-MS などで,これらの装置をフロンティア,ゲノム科学を含む20以上の研究室,グループが利用している。また,イオン注入技術を新しい表面創製技術として位置付け,様々な物質の表面改質を行い,さらに標準試料としての利用も検討している。現在,表面改質の対象にしている主な材料は単体炭素,および高分子であり,改質表面の組成や構造などの微視的特性,および,ぬれ性や摩擦などの巨視的性質を調べ,それらの関係性を探索している。

1.表面解析法および技術の開発
(1)イオン注入材の表面解析
(2)地球科学的試料,環境試料の解析
(3)三次元電子顕微鏡の利用
2.イオン注入による様々な物質の表面改質
(1)イオン照射による表面改質
(2)多価イオン照射を利用したカーボン系材料のナノスケール改質
3.イオンビームによる医用高分子の高機能化


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